一番好きなバンド渋さ知らズと一番好きな芸人(?)清水宏さんが出るということで下北沢へ。
シモキタの再開発に反対する人たちが中心になっておこなわれるSHIMOKITA VOICEというイベント。
下北沢は自分にとっては、屋根裏等の音楽シーンというよりは、やっぱりザ・スズナリのイメージが一番大きい。
そんな演劇の街という感じなのですが、そのスズナリがもろに工事計画にかぶってて、無くなるかもしれない。
一昨年の第一回SHIMOKITA VOICEの開催でその件は耳にしていたのですが、あくまでも街に住むものでなく、たまたまスズナリによく行くエトランゼな身として、語る場に入っていっていいのだろうか?と腰がひけてたんですよね。
昨年は、好きなバンドがひとつ出てたんだけど、やっぱり下北沢の再開発問題に頭から介入していけない自分がいて不参加。
そして、今年。
今日のライブは6つの出演者のうち大好きが2つ。好きなって言うかリスペクトするミュージシャンが1人。イベントついでに見たいなってマルチな表現者が1人。
そんなおいしい状況だということもあり、下北沢のことを真剣に考えることはそっちのけで参加。
いっぱい楽しんで来たわけなのですが、結局はイベントの趣旨についても考えてしまう。
やっぱり味気ない街はイヤだってのは素直に思いましたね。
シモキタの南口のあのごみごみ感は、エトランゼからするとある種の拒絶感さえも感じさせることがあるんだけど、じゃあ、あそこがキレイになったら、シモキタに行くのかって聞かれたら、逆に行かなくなりそう。
「シモキタ」って言うブランドが崩れるのはハッキリしているとは思います。
ただ、そうは言っても、やっぱり自分はエトランゼで、そんなたまにしか行かない余所者の意見よりも、そこに住み、そこで生活を営んでいる人たちの意見というのが大事なので、もっともっと議論はされて欲しいですね。
少なくとも、工事の利権とかそんな理由でスズナリが無くなるのなら、断固反対しますが。
東京の街のなかでも、シモキタってすごく独特で、このまま変わらないで欲しいってのはやっぱりあります。
田舎モノがワケわかんない夢だけを持って上京して潜伏する街。
他にそんな街あるでしょうか?
渋谷、新宿、池袋、秋葉原。
どの街もそれぞれの顔を持つけど、そこには夢というより現実の方が街を覆っている気が。
渋谷にだって、新宿にだって、いっぱいライブハウスはあって、音楽にかけた若者がうごめいているんだけど、それよりも大きな現実が街を覆っているのです。
その現実を足がかりに一攫千金を狙うのが、歌舞伎町なのかもしれませんが、ココは夢を現実にというより、夢と引き換えに金をって感じだし。
吉祥寺も好きな街だけど、ちょっと住宅地過ぎて、やっぱりうごめく夢ってのではない。
シモキタってそんな街だなぁって、しみじみと噛み締めた日なのでした。
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