今日、ひとつのラッパ・チームにしばしお休みを申し出た。
トランペットだけで音楽を作ろうという意思のもと、mixi内で作られたチーム。
吹奏楽はもとより、ジャズ、ファンク、ロック、いろんなバックボーンを持ったメンバーが集まったチーム。
それだけに「バンド」という言葉の持つ方向性とか意識とかがバラバラで、どこに向かうのかがハッキリしていないチームでもあった。
それでも少しずつおぼろげながらも目標というものは見えてきた最近なんだけど、それと比例して自分自身のトランペットの練習量は減ってきていた。
これだけ、会社というか仕事の環境が激減する中、最近は退社後にIT系のカンファレンス行ったり、飲み会参加したりというのが、増えている。
自分の業界の中も見なきゃいけないんだけど、新しいモノに触れる喜びや、そこにいる人たちのエネルギーというのはやっぱりまぶしくて、そんなまぶしい何かを少しでも自分の糧にし、あわよくば仕事にフィードバックしたい。欲を言えば、人脈つくりたい。そんな気持ちから。
必然的に、ラッパの練習量は減るし、どうしても行きたいカンファレンスがあったら、スタジオと天秤になってしまう。
以前の自分なら、何の躊躇もなくスタジオだったのだが、ここ数ヶ月はいつもフラフラとしていた。
新しい何かに出会ったとき、そこに熱中して中毒症状を起こしてしまう、いわゆる熱しやすく冷めやすい性質が出ているのかもしれない。
ただ、不惑を迎えんとする人生のこのときに、たとえ音楽が人生に寄り添ってくれる掛け替えのないものだとしても、音楽だけに熱中していれる環境じゃないのもまた事実。
おそらくここ1,2年は勝負の年になると自分なりに感じている。
勝負するための蓄積をこの十何年の社会人生活で出来てないので、何とも分が悪いが…。
そんな分が悪い自分だからこそ、真剣に何かを見出して、場合によっては飛び出す勇気を持てるくらいの武器を持たねばならない。
申し訳ないが、素人のラッパには癒してくれる力はあるけれども、食わしてくれる力はないのだ。
月にたった数回の平日練習と、数ヶ月に一回の週末の本番だけなのだが、そのためには日ごろの基礎の練習が欠かせない。
演奏だけでなく、事務的なこと、バンドメンバーとしての義務や責任など、いろいろと時間を取られるし、気持ちも割かなければならない。
その気持ちをどれだけ割けるかということに対し、今はただただ自信がなくなってきた。
うまく頑張れば練習には参加できるし、本番だって立てる。
でも、それはただそこに参加し、そこに立っているだけで、バンドのメンバーとして責任感を持った自分ではない。
そんなヤツとは一緒に音楽やりたくないし、そんなのは、自分が思い描くバンドでもない。
バンドに対する自分の理想と、実際の自分が出来ること、やっていることを照らし合わせた結果、しばしチームを離れることにした。
今までは、このラッパ・チームと、横浜でやっている民族系志向のバンド、その2つがビジネスとは違う場での自分のホームだったけれども、これからしばらくの間、週末の横浜だけが唯一残された場となる。
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