本日はシカラムータ15周年ライブの日でした。
いみじくも自分が世話人の一部をやっている社内SNSの懇親会とモロ被りだったのですが、乾杯の音頭と会費集めだけやって、そそくさと渋谷O-WESTへ。
申し訳ないが、会社の出来事と、15年に一度しか来ないイベントなら、後者を選びます。
整理番号B-1という、いいのか悪いのかわからない番号がチケットに表記されてたにも関わらず、会場についたのは開演時間ギリギリ。
案の定、前ッつらはとれないので、立ち見3列目くらいをキープして、缶ビール片手に楽しむことに(都合5本ほど)。
普段のシカラムータは着席で聞くようなシチュエーションが多いんだけど、今日はオールスタンディングということで最初っから揺れっぱなし。
歓声をあげ、奇声をあげ、両手をあげて拍手をし、アタマをぐるんぐるん揺らしながら阿鼻叫喚、酒池酒池酒池なライブ鑑賞。
周りのお客さんもノリがよくって、みんな汗かいて揺れてました。奇声あげてました。
普段と違うのは、スタンディングということだけでなく、編成がとんでもない大所帯で、大オーケストラじゃないときの渋さ?ってくらいの楽器数(都合13人)と、ステージのポイントポイントで出てきて、観衆を魅了するベリーダンサーズの存在。
ベリーダンス+シカラムータというのは、これまでにも何回か見たんだけれど、今日のダンサーは完全にバンドを凌駕して客の目を盗んで行ってましたね。
タカダアキコさん率いる3人のダンサーは、それくらい、かっこよかった。
普段は演奏者の誰かのプレイを真剣に見てることが多いんだけど、今日はあんまり見てないもの。
そのくらいダンサーがよかったのです。
全体は2部構成。
最初はちんどんのお練りで、チンドン太鼓、クラ、ボントロ、ちょっと贈れてアルトサックスの4人が会場を吹き歩き、ステージにつく頃に、他のメンバーもステージへ。
いっきに吾妻八景からはじまって、ご存知の曲をこれでもかと。
オリジナル曲を続けてやったあと、トルコの民謡にいってまたオリジナルという感じで1部終了。
トイレ休憩をはさんで二部。
二部が始まるときに、他のお客さんから「さっき、ザンマー!(後述)って叫んでましたよね」とか指摘されながら雑談。
どうもB-1という整理番号はほとんど1番で入れたらしいことなどを聞いてしまったり。
二部に突入すると、これまでライブでは聴いてたものの、音源化されてない曲とかから始まりました。
そして「平和に生きる権利」。
ヴィクトル・ハラの歌なんだけど、国内ではソウル・フラワー・ユニオンが日本語カバーしてることもあり、ついついその歌詞で一緒に歌ってしまったり。
気がつけば、さっき雑談してた女性も歌ってました。
その後もご存知の曲ばっかりなんだけど、気がつけばダンサーズが兎に角もって行くステージ。
みんな色っぽくて、かっこよくて、いい顔してて、すごく楽しいステージなのでした。
アンコールも盛り上がり、気がつけば再度アンコール。
いろんなしがらみを忘れ、眼はベリーダンス、耳は変拍子。
最高の3時間を過ごせて幸せな夜だったのです。
久々にライブメモとりながら見たのでセトリと曲ごとの感想など
1部
チンドンの曲(曲名知らず)~吾妻八景:お練りしながらの入場
PillowWalk:いきなりダンサー3人登場でもっていく
地中山脈:幻想的なツイン・チューバが印象的
アフロ知らず:本当にこんな曲名なのか、半数以上が関係してる渋さへのオマージュかw、ダンサーはタカダさんがアフロづらかぶって、ひたすらダンス。途中でヅラを脱いだら、中からうまい棒を取り出して食べたり、会場にお菓子ばら撒いたりw
迷Q都市~アルティジャーナ:アルティジャーナで出てきたダンサーがこれまたトルコの曲にあいまくる。途中の関島さんのリコーダーがこれまたかっこいい。
スカラベマーチ:途中で、もろフリージャズなセッションが入り、まるで渋さかよ!?と思ったり。普段のシカラムータは持ち時間短いけど、今日はワンマンということでメンバーの本領発揮ぶりを味わう
Stara Planina:途中から「ザンマー」「ヤンカナ」の掛け声だけで会場が盛り上がる異様さ。ついついオレも「ザンマー!」とか言ってたわけで。
2部
火の中の火:数回ライブで聴いていた曲。厳かに始まる感じがいい。途中、ラッパの北陽一郎さんに魅了された。どう聞いてもポップスじゃなくて、クラシック?という楽曲構成に何気にやられる
平和に生きる権利:何も言うことなくただ平和を祈り口ずさむのみ
ヤマナミ:バンマス大熊さんが恐らく一生語り続けるであろうアーティスト・故篠田昌巳の曲。ツインチューバがすごく効いていて、終盤には時がとまったような錯覚に陥る
道化師の週末:哀愁ただよう曲のなか、ダンサーがとんでもない踊りを!?
ターキッシュダンス:トルコの激しい民謡にあわせ、ダンサー達が刀剣を持って舞う。とにかくダンサーすげぇ!で終わってしまった曲。彼女たちのバランス感覚に脱帽。
ちぎれ雲のバラード:最近のライブでは絶対に演奏される曲。緩急のつけかたがすばらしい曲。ベースとうわものが居場所を把握できてないと演奏できないスペクタクル。素人だとボロボロになるねという完成度。
アンコール
好きになってごめんなさい:太田さんがいると絶対に演奏される曲。鉄板の楽しさに大喜び。
アルバート・アイラー・メドレー:シカラムータ最大の盛り上がり曲。これを聞かないと帰れないけど、聞けてホントによかった。
アンコール2
四丁目:ちんどんで終了。気持ちいい幕の締め方でした。
追記:
来年1月に3年ぶりの新譜リリースなのですが、先行で会場で買えました。
幸せもんです。
もし、シカラムータってどんなバンドなの?と気になる方は、この辺り(辺りってほどCD出てないよw)がお薦めです。
バンドとしての魅力を知りたいのなら、やはりライブ盤
特に「好きになって~」と「アルバート・アイラー~」は必聴。
変拍子を味わいたい人ならこっちかも。
2曲目の「急な坂」。これこそシカラムータの真骨頂。
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